鳴門中学校防災授業「さすけなぶる」

 鳴門西地区の防災講演会で高知大学の大槻知史教授をお呼びすることになったので、県の「地域連携・快適避難所運営モデル事業」助成金に応募し、地域の援助も頂いて、地元の鳴門中学校でも授業をしていただきました。

 小学校でもあまり防災の授業を経験してきていなかった学年なので、初めて聞くこともたくさんありました。

 

 

 災害派遣に何度も行っているてとてとてメンバーの黒濱が災害派遣の現場の様子をお話しました。

 テレビなどの報道では見えない、現場の様子をみんな真剣に聞いていました。

 

 避難所で困っている課題を提示されて、解決策をみんなで考えます。最初はなかなか思い浮かばなかった生徒たちもちょっとしたアドバイスでたくさんのアイデアが出てきます。

 子どもとお年寄りの関係についての課題は中学生だからこそできることをみんなで一生懸命考えてくれました。

 

 遊びたくてたまらない子ども達と静かにゆっくりしたお年寄りを分断してしまうのではなく、一緒に楽しめることを探していく生徒たち。

 「お年寄りは若いころの武勇伝とか話すの好きだから、話を聞いてあげたら距離も近づくかも。」「俳句教室を一緒にやったらどうかな。」「阿波踊りを一緒に踊ればいいんじゃないかな。」など、地域がこれまで子どもたちにしてきてくれたことがここに表れているんだなと胸が熱くなりました。

 地域に育ててきてもらったんだなと思うと嬉しくてありがたくて、打ち上げのお酒もおいしかったです(生徒たち素敵だったんだよぉ~と号泣)。

 

 こうやって、みんなで色々考えて解決策を探っていくことが大事なのだと改めて思いました。快適な避難所は、強いリーダーがぐいぐい引っ張っていくのではなく、みんなで考えて調整していくことで作られるのだと思います。

 大槻先生のあたたかな人柄のおかげで、生徒たちものびのび話し合えたように思います。